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学会

2023年11月14日
日本脳神経外科学会第82回学術総会

2023年10月25日-27日にパシフィコ横浜にて日本脳神経外科学会第82回学術総会が開催されました。今回は現地開催をメインにライブ配信・オンデマンド配信に対応したハイブリッド形式での開催でした。

当教室からも多くの演題発表があり、また座長を務められる先生方も多くたくさんの先生方が現地参加されました。

当科からは以下の演題発表がありました。

・脳神経外科臨床情報から推定する視空間認知機能のハブの局在 (シンポジウム) 中田 光俊 先生

・右前頭葉グリオーマに対する高次脳機能温存を狙った覚醒下手術 (ビデオシンポジウム) 中田 光俊先生

・脳神経外科の次世代指導者を育てる:教科書なき私の理念 (ランチョンセミナー) 中田 光俊 先生

・PSCコア施設における脳卒中治療医の疲労度調査と診療体制構築の課題 見崎 孝一 先生

・左右大脳機能局在と陽性検出頻度に注視したグリオーマ覚醒下手術 (ビデオシンポジウム) 木下 雅史 先生

・ラトケ嚢胞 その頭痛はどうなった? 笹川 泰生 先生

・STAーMCA bypass術を確実に成功させるための工夫 上出 智也 先生

・運動野内側近傍腫瘍に対する経硬膜刺激法を用いた下肢MEPモニタリングの有用性 田中 慎吾 先生

・海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻におけるretinal filling timeの有用性について 筒井 泰史 先生

・非侵襲的皮膚交感神経活動記録によるくも膜下出血後遅発性脳虚血の予測 玉井 翔 先生

・膠芽腫における遠隔再発様式の臨床的特徴についての解析 一ノ瀬 惇也 先生

・Silent corticotroph adenomaにおける術前予測因子の検討 近藤 優美 先生

・もやもや病患者におけるSTA -MCA吻合術後の術後MRIのCortical hyper intensity belt sign 及川 希望 先生

・体性感覚領域の覚醒下マッピング:古典的脳地図との比較検討 白浜 翔平 先生

・再発髄膜腫の進行の予測におけるMRI T1強調像の有用性について 中原 光尊 先生

・MRI画像による膠芽腫と悪性リンパ腫の鑑別スコアリングシステムの考案 南部 鴻介

・転移性脳腫瘍の腫瘍周囲脳浮腫の程度に影響する因子の解析 内田 亘 先生

・椎骨動脈経由のマイクロカテーテルがjump upする危険因子 木戸口 健士 先生

・光干渉断層計を用いた鞍結節部髄膜腫の視路障害の責任部位の同定:下垂体腺腫 (PitNET) との比較 橋田 真之介 先生

 

私自身、脳神経外科学会総会の現地参加は今回が初めてとなりました。

前日には内視鏡学会主催の講習会に参加しエキスパートの先生方から内視鏡治療についてご教授いただきました。

初日には開会に先立ちMusica Neurochirgianaによるオーケストラの演奏がありました。今回は当教室から私を含め3人が参加いたしました。中田先生も前列で聴いておられたので非常に緊張しました。

自身の発表については直前まで入念に準備していたこともあり大きな問題なく終えることができました。いただいた質問や同セッション内での他の発表では自分の発表についての新たな視点を得ることができました。多くのセッションが同時に開催されていたので聴くことができなかった演題も多くありますが、シンポジウムなどのセッションについては後日オンデマンド配信がなされるので是非視聴したいと思います。

学会を通して非常に有意義な時間を過ごすことができました。今回の経験を今後の診療や学術活動に活かしていきたいと思います。

南部鴻介

発表前、緊張した面持ちの木戸口先生

南部

会場近くの赤レンガ倉庫