来院される方

教授からのメッセージ

脳の病気は怖いというイメージを持たれる方が多いと思います。脳の手術は危険だと思われる方も多いでしょう。手術前に髪を剃って丸坊主にしないといけないと思っている方も多いと思います。

50年前の脳神経外科手術は現在の医療からすれば確かに合併症が多かったと思います。しかし、近年着実に技術が進歩しており、特に最近の10年間には目を見張る進歩があります。

現在当院における脳神経外科手術の術前に丸坊主になる必要はありません。手術顕微鏡を使用する開頭手術を基本に、血管内から病変を治す血管内手術や小さな視野で病変を治す神経内視鏡手術の劇的な進歩があります。以前は治せなかった様々な脳の病気が、画像技術・治療機器の進歩によってより安全に治すことができるようになっています。病気の自然経過の理解も深まり、手術の必要性が低いと判断される場合には、病気との共存を選択して外来通院で経過観察する方も増えています。

当院脳神経外科では、患者様の脳の病気を的確に診断し適切な治療指針を提示し、患者さんを脳の病気から守り社会貢献するために先端的な診療を実践しています。私達の目標は「北陸を脳神経外科医療最先端地域にし、脳神経外科疾患に対する医療については世界一優れた医療圏にする。」ことです。病棟の看護師さん、脳神経外科医療に携わるコメディカルとともに一丸となって、患者様のために全力を尽くして診療にあたります。

脳神経外科の治療対象疾患は、脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷が主なものですが、その他に髄膜瘤などの先天性疾患、水頭症、三叉神経痛、顔面けいれん、てんかん、不随意運動、脊髄腫瘍や脊髄血管障害に対する外科的治療を行っています。全ての領域に渡り、高度で緻密な治療が要求されますが,それぞれの個人の病態に応じて最も適する治療法を選択し,好成績を得ています。特に力を入れている診療、研究分野は脳腫瘍と脳卒中です。大学病院ならではの最新機器と技術を駆使した最新治療を提供します。

外来について

1階に脳神経外科外来があります。原則、月水金が脳神経外科外来の日ですが、緊急時には随時対応します。

外来案内

病棟について

西病棟2階に脳神経外科の病棟があります。なお、年齢や併存疾患によっては他病棟に入院していただくことがあります。

病棟案内

手術について

先端的な機器・技術を駆使した安全で確実な脳神経外科手術を行っており、現在、年間の手術件数は約300件です。

当院からのお願い

大学病院は、先進医療の実践の場です。
今後も新しい治療法や診断法を取り入れ、皆様のご期待に応えてまいります。
また、大学病院は医学部学生、研修医を養成する場でもあります。
皆様のお言葉が、良い脳神経外科医を育てるための良薬となります。

ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いします。