教授からのメッセージ
私は、2014年12月1日より脳神経外科学教室をお預かりいたしております。伝統ある金沢大学脳神経外科学教室をさらに発展させ、広く北陸の医療に貢献できるよう努力して参ります。また、基礎・臨床研究の結果を広く世界に公表し、金沢発の新規診断、新規治療の確立を目指しています。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
金沢大学医薬保健研究域医学系 脳・脊髄機能制御学(旧名称:金沢大学医学部脳神経外科)は、1964年6月に脳神経外科診療科が開設された後に、1966年に金沢大学医学部第一外科から脳神経外科部門が独立し、山本信二郎初代教授を仰いで誕生しました。日本でもっとも古い脳神経外科教室の一つです。山本信二郎教授は1988年にご退官され、その後を山下純宏教授が受け継ぎ、2005年からは濵田潤一郎教授となりました。講座名は2001年,金沢大学大学院医学系研究科・脳医科学専攻・脳病態医学講座・脳機能制御学となり、改組に伴い2008年,現在の金沢大学医薬保健研究域医学系 脳・脊髄機能制御学となりました。
当教室は発足当初よりてんかん外科の電気生理学的研究とその臨床応用を行い、その後は脳腫瘍に随伴する脳浮腫や悪性脳腫瘍に対する集学的治療の研究を精力的に行ってきました。 現在は悪性脳腫瘍と脳卒中の基礎・臨床研究を基軸に大きく研究を展開しています。異分野との融合が学問に新しい風を吹き込むと考えており、現在、他分野含め約30教室と共同研究を推進しています。
当教室のモットーは「一緒に働ける縁を大切にして、100年後も輝ける仕事をしよう」です。また、「北陸を脳神経外科医療最先端地域にし、脳神経外科疾患に対する医療については世界一優れた医療圏にする。」ことが教室の目標です。教室員一丸となって目の前の患者さんの治療に最善を尽くすとともに、明日の医療へつなげるように誠心誠意努力していきたいと思っております。温かいご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。