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学会

2021年10月30日
第80回日本脳神経外科学会学術総会

10/27~10/30の日程で第80回日本脳神経外科学会学術総会が神奈川県のパシフィコ横浜、国立大ホール・会議センター開催されました。他学会と同様、Web併催での開催となっていますが、COVID-19の流行が抑制されていることから現地参加では約1,500名、Webでは約5,500名が参加されました。

現地では、中田教授がシンポジウムで2演題を発表をされました。演題は以下の通りです。

・覚醒下マッピングによる言語機能シフトの特徴と解剖学的メカニズムに関する考察 (シンポジウム)
(特別シンポジウム 化学の追求と実践知の涵養 5:高次脳機能の可視化)
・右前頭葉グリオーマ摘出後に視空間認知機能障害をきたす背側上縦束責任領域の同定 (シンポジウム)
(ビデオシンポジウム 3 脳神経外科手術最前線:手術室、顕微鏡、手術支援)

また、当教室在籍メンバーからの演題は以下の通りです。

<脳血管障害>
・高難度脳動脈瘤に対する治療成績不良因子の解析 上出智也
・Pipeline embolization deviceの拡張不足・金属被覆率の低下は脳動脈瘤の閉塞率を低下させる 南部育
・未破裂脳動脈瘤の形態学的評価におけるMRAと脳血管撮影の相違に関する検討 出村宗大
・経皮的血栓回収療法における大血管閉塞予測スコアの後方視的検証 及川希望
・MRA所見と内頚動脈バルーン閉塞試験の結果との関連性 白浜翔平
・未破裂脳動脈瘤の再治療因子はフレーミングコイルの低い体積塞栓率である 野上健俊
 
<教育・医療体制>
・脳血管内治療教育のための脳血管撮影検査の点数化による習熟度の評価 見崎孝一
 
<覚醒下手術>
・テント上グリオーマに対する次世代覚醒下手術における誘発神経症状のすべて 木下雅史
 
<悪性脳腫瘍・基礎研究>
膠芽腫細胞の遊走と浸潤におけるephrinA2シグナルの解析 平井希
・抗グリオーマ細胞を有する抗真菌薬pentamidineの臨床応用に向けた基礎研究 玉井翔
・人工抗原提示エクソソームによる抗原特異的Th1分化とその腫瘍効果 木村亮堅
 
<悪性脳腫瘍・臨床研究>
・Lower-grade gliomaにおけるT2-FLAIR mismatch signの不適正症例の検討 筒井泰史
膠芽腫剖検例による交流電場腫瘍治療システムの有効範囲についての検討 吉識賢志
 
<良性脳腫瘍>
・初発異型性髄膜腫の再発を予測する因子の解析 田中慎吾
 
<内視鏡手術・下垂体腺腫>
・ラトケ嚢胞における術後の尿崩症はなぜ起こった? 笹川泰生
 
<頚髄疾患>
・頚髄髄内腫瘍摘出後に生じる後弯変形の予測因子解析 一ノ瀬惇也
 

全国で新型コロナウイルス感染症の猛威は減少しつつあり、以前の学会様式も可能となってきていると感じました。また、Web併用の強み(オンデマンド、高画質での視聴など)を生かした学習機会の増加もあり、今後の学会様式の進歩が非常に楽しみです。