学会
2025年12月03日
第7回世界脳腫瘍学会 / 第30回米国脳腫瘍学会(7th WFNOS/30th SNO)
2025年11月18日から23日にかけて、アメリカ・ハワイ州ホノルルにて第7回世界脳腫瘍学会 / 第30回米国脳腫瘍学会が開催されました。
今年は2学会の合同開催ということもあり、例年以上に非常に大規模な国際学会となりました。ちなみにハワイの正装ということで、アロハシャツ推奨というのが新鮮でした。
この学会には、脳腫瘍の診療・研究に携わる専門家が世界中から集結します。神経腫瘍学研究者に加え、脳神経外科医、放射線科医、病理医、リハビリテーション医など、基礎・臨床様々なバックグラウンドをもつ参加者が最新の知見を共有し、活発な議論が交わされていました。
会場では、治療がなお困難である膠芽腫や脳幹グリオーマ等に対し、腫瘍免疫学、分子標的治療、ウイルス療法、空間オミックス解析など、最先端の研究成果が次々と発表されました。国内の学会では得られない刺激が多く、「論文で読んだあの著者が目の前で講演している」という緊張と興奮が入り混じった、非常に貴重な経験となりました。私は今回が初参加でしたが、国内外の先生方と研究の方向性や今後のキャリアについて意見交換する機会に恵まれ、多くの学びと刺激を得ることができました。
今回の経験を、明日からの診療・研究に活かし、脳腫瘍治療の発展に少しでも貢献できるよう、今後も邁進してまいります。
森田一矢
