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日々のこと

2025年09月10日
脳神経解剖学実習

当教室が主体ではありませんが、神経解剖学(第三解剖学)教室による医学類2回生を対象とした脳神経解剖学実習が、9月5日より開始されました。
神経解剖学教室は、私をはじめ多くの大学院生がお世話になっている教室です。

実習は9月中に計5回行われ、当医局員は各回において補佐や、実習後のミニレクチャーを担当しております。臨床医が実習に参加することで、解剖学的知識を臨床の視点から伝えることができ、学生のみならず神経解剖学教室の先生方からも好評をいただいております。

最初の実習には私が参加いたしました。学生たちは初めて触れる脳や血管に強い関心を示し、とても初々しい様子でした。
「なぜ椎骨動脈の片方が細い人がいるのですか?」「なぜ脳底動脈の先端から後大脳動脈が分岐しない人がいるのですか?」といった鋭い質問も多く、医学生の観察眼の鋭さに改めて感心させられました。さらに「脳神経外科医になるにはどうしたらよいですか?」という質問もあり、大変嬉しく思いました。

医師の卵たちに指導できる機会は貴重であり、私自身にとっても脳全体を触れて解剖を再確認できる良い機会となりました。
この中から新たな脳神経外科医が育つことを願い、今後も熱意を持って指導にあたりたいと思います。

野上健俊