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お知らせ

2021年04月13日
第98回日本脳神経外科学会中部支部学術集会で優秀演題賞受賞!!

2020年9月19日にWeb開催にて行われた第98回日本脳神経外科学会中部支部学術集会で当科の中原光尊先生が優秀演題賞を受賞いたしました!おめでとうございます!!

中原先生はこの研究内容の解析を笹川泰生先生の指導の下、眼科と共同で初期研修医二年目のうちから開始し、脳神経外科医一年目医師三年目)での発表で優秀演題賞を獲得しました。中原先生から本研究の要旨と受賞の感想を頂きましたので掲載いたします。

光干渉断層計OCTは下垂体腫瘍の視神経変性を早期に検出する

 発表した演題は「光干渉断層計OCTは下垂体腫瘍の視神経変性を早期に検出する」というものでありました。OCTとは近赤外線を利用し、網膜の構造を正確に計測する装置です。この装置は主に眼科領域で緑内障診断に活用されていますが、これを下垂体腫瘍による視交叉圧排、その神経損傷による視野障害との関係性を計測する指標として活用できないかということを考えました。既にいくつかの論文では重度の視野障害とOCTでの異常検出の関連は報告されており、より軽度圧排の患者にも転用することを目的に今までの当科で行われた下垂体病変のデータを収集し解析を行いました。

 当院下垂体グループが長年かけて行ってきたOCTによる網膜構造と術後視野変化の結果を当院眼科と相談しながらデータに変換し、解析を行うことができました。

 今回の発表で表彰される結果となったのはデータそのものの量に起因するところが大きく、データそのものの提供と学会発表内容の指導を行っていただいた笹川泰生先生、解析をお手伝いいただいた竹本大輔先生に厚く感謝申し上げます。

 今後は自身もデータ集積を行い、新たな研究材料提供に努めて参りたいと思います。

中原光尊