学生・研修医の方

先輩の声

後期研修から金沢大学脳神経外科へ

平成29年入局の一ノ瀬惇也です。私は平成27年3月に金沢大学を卒業し、卒後2年間は福井県立病院で臨床初期研修を行ったのち、3年目で金沢大学脳神経外科に入局しました。

福井県立病院は初期研修に力を入れており、毎週多くの勉強会が開かれ、医師としての初めの一歩を踏み出すのみ理想的な環境でした。福井県立病院での充実した初期研修を送る中で、2年目の秋に私は脳神経外科医になることを決めました。学生時代から脳神経外科医に興味はあったものの、「ものすごく忙しいだろう」「自分にやっていけるのだろうか」といった漠然とした不安があり、中々決めることが出来ずにいました。かなり悩んだのですが、福井県立病院の尊敬する素晴らしい先生方に様々な御指導を頂きながら脳神経外科研修を行う中で「この科でやっていきたい」と決心し、母校である金沢大学脳神経外科への入局を決めました。

医師3年目の入局後、最初の1年間を大学病院で勤務した後、1年間石川県立中央病院に移って診療を行い、医師5年目に再度大学病院に戻り現在脳神経外科医として研鑽を積んでおります。金沢大学脳神経外科は脳腫瘍、血管障害、神経内視鏡と各分野のスペシャリストが揃っており、どの分野でも非常に多くの症例が経験できます。また臨床の面のみでなく、学会発表や論文執筆など、学術面にも力を入れています。私も医師3年目に入局して以降、日本脳神経外科学術総会を含め20以上の学会発表を経験してきました。また、上級医の先生に御指導頂きながらcase reportを含めた論文の執筆にも取り組んでおります。現在私は大学院で研究を行っていますが、医師4-5年目の早い時期から研究を積極的に行っているのも金沢大学脳神経外科の特徴です。

入局して以降、金沢大学の専門医コースよかったのではないかと思うこともありました。医師として初めから脳神経外科医として働くことは、ローテート中のモチベーションが異なってくると思います。ただ、初期研修医時代に今後学ぶことのできない多くの科をローテートした経験は日常診療で非常に役立っていると思います。また、散々悩んで脳神経外科に決めたため、のちに後悔することもなく診療に当たれています。脳外科などの外科系は近年人手不足が叫ばれていますが、中田教授の魅力もあり、毎年入局者も増え、非常に活気のある医局だと思います。初期研修が終わってからの入局でも遅くありません。皆さん是非金沢大学脳神経外科に入局しましょう。共に働ける日を楽しみにしています。