研修プログラム
学生研修プログラム
医学科5年次
医学科5年次
脳神経外科学は、生命のみならず感情や高次脳機能など、まさに人格の根幹に関わる臓器の疾患について手術を中心として治療する学問である。臨床実習に参加することにより脳神経外科疾患の診断から治療まで学習する。
授業の目標
脳神経外科疾患の神経診断学、画像診断学、手術適応、手術手技、術後管理、後療法に関する基本的知識、技術および態度を習得することを目標とする。
学生の学習目標
01.臨床に必要な脳・脊髄・神経の解剖・機能が説明できる。
02.診断に必要な病歴の聴取、神経学的診察、画像診断ができる。
03.脳神経外科学領域の主要な疾患診断と治療について説明できる。
04.緊急を要する脳神経外科疾患に関する適切な処置について説明できる。
授業の概要
01.担当した入院患者につき病歴を聴取し神経学的所見を記載できる。
02.画像所見・生理学的所見を説明できる。
03.診断理由と鑑別診断について説明できる。
04.指導医とともに手術に入り実際の手術を体験する。
05.術後の経過を観察し、行われた治療をまとめ、文献的考察を加えてレポートとして提出する。
06.画像カンファレンス、教授回診、手術カンファレンス、症例検討会、抄読会、臨床神経セミナーなどの
教室行事に参加する。
07.与えられた英語論文について学生抄読会で発表する。
08.担当教員から各論的なミニレクチャーを受ける。
09.一般病院へ行き、第一線の脳神経外科医療を見学する。
評価の方法
臨床実習の態度、担当患者のレポート、英語論文のレポートに基づき総合的に評価する。
テキスト・教材・参考書など
児玉南海雄 標準脳神経外科学 第13版(医学書院)
生塩之敬 ニュースタンダード脳神経外科学 第3版(三輪書店)
医療情報科学研究所 病気がみえる
その他履修上の注意事項や学習上の助言
脳神経外科学講座のホームページにて臨床実習スケジュールを確認することが望ましい。
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
教員の空き時間を利用して行う。脳神経外科秘書を通じて予約する。
医学科4年次
授業の主題
患者の生命、四肢の運動感覚機能、人格、高次脳機能に深く関わる脳・脊髄の器質的疾患を外科的に治療することが脳神経外科学の使命である。代表的な脳神経外科学領域の疾患を習熟することを目標とする。
授業の目標
代表的な脳神経外科学領域の疾患の具体症例を用いて、その概念と治療法の最新知見とその限界を理解、習熟することにより、実際の診療に役立つ実戦的知識を習得することを目標とする。
学生の学習目標
脳・脊髄の器質的疾患の病態を具体的に説明できる。これらの外科的治療の適応と限界を説明できる。
授業の概要
脳神経・感覚器の外科的疾患の概要に触れながら、以下の点を中心に脳神経外科的疾患の臨床像とその治療法の詳細について具体例を提示しながら解説する。
01.脳神経外科入門
02.脳神経外科疾患全般にかかわる脳神経,感覚器
03.脳神経外科疾患に必要な神経症候学
04.脳神経外科疾患に必要な外科解剖
05.頭蓋内圧,髄液循環,血液脳関門
06.脳卒中の病態と治療Ⅰ:脳血管障害総論
07.脳卒中の病態と治療Ⅱ:出血性脳血管障害
08.脳卒中の病態と治療Ⅲ:閉塞性脳血管障害
09.脳卒中の病態と治療Ⅳ:くも膜下出血
10.頭部外傷の診断と治療
11.頭蓋底・脊髄疾患
12.脳腫瘍の診断と治療
13.良性脳腫瘍の病態と治療
14.悪性脳腫瘍の病態と治療
15.小児脳腫瘍
16.家族性脳腫瘍
17.間脳下垂体疾患
18.血管内手術
19.定位脳的放射線手術
20.中枢神経の奇形・感染症
21.機能的脳神経外科
22.脳神経外科の最前線
23.神経・筋疾患の麻酔(麻酔科)
24.ペインクリニック(麻酔科)
25.脳神経・感覚器の画像診断(放医学)
26.脳神経・感覚器の画像診断(放医学)
27.脳神経・感覚器の血管内治療(放医学)
28.中枢神経核医学診断(核医学)
29.脳死と低体温(救急医学)
評価の方法 その他
講義、臨床実習の態度、熱意、出席状況と提出レポート、試験の成績に基づき総合的に評価する。
評価の割合
学生は最低2/3以上の講義に出する必要がある。また講義に対する態度と準備によっても評価される。
テキスト・教材・参考書など
児玉南海雄 標準脳神経外科学 第13版(医学書院)
生塩之敬 ニュースタンダード脳神経外科学 第3版(三輪書店)
医療情報科学研究所 病気がみえる
その他履修上の注意事項や学習上の助言
配布される資料をもとに学習し,不明な点は授業時間内に解決することが望ましい。
オフィスアワー等(学生からの質問への対応方法等)
教員の空き時間を利用して行う。脳神経外科秘書を通じて予約する。