金沢大学脳神経外科

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研究分野

総論

大学は研究機関であり、脳神経外科疾患にまつわる様々な研究が当科では行われています。
現在特に力を入れているのは悪性脳腫瘍と脳卒中の研究です。

脳原発腫瘍の悪性グリオーマは人類に残された根治不能な悪性腫瘍の一つです。外科的治療としては脳機能マッピングによる覚醒下手術、蛍光ガイド下手術、電気モニタリング、ニューロナビゲーションや神経内視鏡を取り入れた低浸襲手術を行うことで安全かつ確実な病変部の摘出を行うことで手術成績は向上しています。しかしながら、外科的手術において悪性グリオーマと正常脳組織の境界の見極めは難しく、広汎に摘出すれば正常脳を損傷し、重篤な後遺症を来たす危険性がある一方、腫瘍を取り残すと予後は短縮します。こういった脳の臓器的特質と悪性グリオーマの病理病態を考えると、外科的切除には限界があり、腫瘍摘出術後の放射線療法や化学療法は腫瘍の再発防止に必須です。そこで、遺伝子診断、治療を含めた悪性グリオーマの新たな治療体系の確立を目指しています。 また、覚醒下手術を利用した新たな神経機能ネットワークの解明、神経内視鏡手術を利用した髄液産生機序の解明にも取り組んでいます。

脳卒中は、死亡率こそ癌、心疾患についで第3位となりましたが、入院受療率は癌の1.5倍、心疾患の3倍を数え、「要介護(寝たきりを含む)」の最も多い病気であり社会問題となっています。そこで、当教室では単一の治療法のみに偏らず、観血的手術、血管内治療、集中放射線治療等を組み合わせたバランスの取れた治療法を行うことで機能的予後を飛躍的に向上させています。動脈硬化の成因と治療に関する研究、くも膜下出血後の脳血管れん縮予防法の研究、脳動脈瘤の成因に関する研究に取り組んでいます。

異分野との交流が研究に新しい風を吹き込むと考えていますので積極的に共同研究を進めています。現在は30施設以上との共同研究が進行中です。

基礎研究

疾患の根源に関わる基礎的な知見を様々な実験手法を用いて解明しています。

臨床研究

基礎研究で得られた知見は速やかに臨床試験に還元したいと考えていますので、当科では基礎研究から臨床へつなげる橋渡し研究を積極的に進めています。

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